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シリーズ『北千住物語』第四章 五話 二人のアマテラス Ⅱ

シリーズ『北千住物語』第四章 五話 二人のアマテラス Ⅱ


あらすじ


処女を失くすの本当の意味


「ハイ、黙っています。でも、もうひとつ。お姉さま、彼氏さんに、アキラさんに処女、差し上げましたね?」
「あちゃあ、バレてたの?」
「そのくらいのお姉さまの気の変化、わかりますとも」
「どう気が変化したのか、教えて。自分ではわからないもの」
「そうですね、下腹の子宮のあたり、丹田のあたりの放つ光が以前よりもクッキリして見えます」
「あれ?そうなの?直子、立ってみて・・・あ、ホントだ。ママと違って、丹田の放つ光がボンヤリしている」


「注意してみればわかります。お姉さまはそういうところは抜けてますね」
「直子がしっかりし過ぎなのよ!でも、これって何なのだろう?処女じゃなくなるというのが、丹田のあたり、子宮の部分が放つ光がクッキリするって?私、処女膜自体に意味はないと思っていたのよ。単にヒダが破れるだけだもの。それよりも、オ◯ンチンが入ってきて・・・子宮がアクティベーションされたってこと?」


「その説明には一理ありますね、お姉さま」
「だけどよ?オモチャ使ってもオ◯ンチンが入ったと同じようになるわよね?」
「・・・お姉さま、もしかして、避妊なさらず、生でやられました?精液が子宮に入ったとか?」
「え?そういうこと?」
「お姉さま、『え?そういうこと?』って、生でやられたんですね?はしたない!妊娠されたらどうなさるおつもりですか?」
「いや、その、安全日を狙ったの」


「もう、はしたないお姉さまです。でも、そうですね、処女を失くすの本当の意味は、精液があそこに入って、子宮がアクチベーションされたってことかもしれません」
「おお!姉妹でなんて話をしているの!しっかし、ヤバい、ヤバい。こうお互い気が読めるのって、隠し事できないわね?」


「お祖母様の訓練の賜物でしょう」
「直子、それも黙っているのよ」
「わかりました。沈黙は金です」
「第一、私たちの巫女の技能は、知られたらいけませんから」
「私だって、ボーイフレンドに知られたくないですもの」
「困った技能だこと」




二人のアマテラス、二枚の八咫鏡
第四章 卑弥呼 四話 二人のアマテラス Ⅰ
 1)純子の訪問
 2)冷や汗
 3)放課後
 4)自衛隊と防衛大学校
 5)美久と純子
 6)九字を切る
第四章 卑弥呼 五話 二人のアマテラス Ⅱ
 7)鬼門と裏鬼門
 8)巫女のお仕事
 9)純子と直子
 10)姫様の口寄せ
 11)処女を失くすの本当の意味
 12)危険な除霊
 13)内結界、五芒星
第四章 卑弥呼 六話 二人のアマテラス Ⅲ
 14)神道と神職、巫女
  (1)天鈿女命の舞
  (2)一神子(いちかみこ)
  (3)巫女禁断令
  (4)淫祠邪教
  (5)口寄せ(くちよせ)
  (6)神社の本坪鈴(ほんつぼすず)の歴史
  (7)鈴の音色には魔除けの力がある
  (8)神楽鈴
  (9)巫女の訓練
  (10)御祭神
第四章 卑弥呼 七話 二人のアマテラス Ⅳ
 15)二人のアマテラス、二枚の八咫鏡


登場人物


紗栄子  :美久の手下、高校2年生、自衛隊に入隊予定。アキラのセフレ、純子の親友
冨澤アキラ:紗栄子のセフレで純子の彼氏、童貞だったが紗栄子と初体験
時任純子 :氷川神社の娘、長女。アキラの彼女、処女だったがアキラと初体験、紗栄子の親友
時任直子 :氷川神社の娘、次女。超常能力では純子よりも上。


後藤順子 :美久の元手下、美久のレディースの後釜の総長、高校3年生
恭子   :身長145センチのチビの小悪魔のレズ、順子の手下、高校2年生
智子   :合法JK、恭子がヤク中にして、売春をさせられる
曽根崎綾子:恭子を呪縛する彼の法の集団の末裔。呪い代行・呪術代行を行う


佳子   :美久の手下、高校2年生
鈴木一朗 :内科医院で佳子に出会い付き合い始める、借りている部屋で超常現象が・・・


兵藤武  :渋谷に実家のある大学1年生。義妹に迫られて一人暮らしを決意、美久の彼氏、童貞
兵藤楓  :武の父親の再婚相手の連れ子、母はCA、兵藤武の義妹、高校2年生、処女
田中美久 :北千住の不動産屋の娘、元レディースの総長、元ヤン。大学1年生、武の彼女、処女
丸尾鉄平 :兵藤武の大学の数学科の同級生。オタクで女性恐怖症。楓はセーフ。武の紹介で楓と付き合う、童貞


吉川公美子:小料理屋分銅屋の女将さん、元物理学科の大学院卒
節子   :美久の手下、高校2年生、分銅屋でアルバイトをする