薫と明彦、エピソード Ⅲ
薫と明彦、エピソード Ⅲ
「当たり前じゃないか?メイクラブはしたさ。一種のコミュニケーションだ。だけど、カオルはぼくの物じゃないし、ぼくはカオルの物でもない。単に、ぼくらは寝る前よりも近しい存在にお互いなっただけだよ」
「近しい存在?」
「親にも見せたことがないことをして、キミは悲鳴をあげて」とぼくが言うと、「恥ずかしい・・・」とカオルが言った「それで、一緒にシャワーを浴びて、シャワーでも入れちゃったじゃないか?これが近しくなくてなんて言うの?もちろん、まだ序の口だけどね」
「私は明彦の彼女じゃないの?」
「会ってまだ数時間だよ?それで、カオルが寝たいというから寝ました。やりました。でも、それだけで、ぼくの彼女にならないよ。ぼくはキミを知らない、キミはぼくを知らない。体だって、まだ知らない。もっとしないとわからない。付き合いが長いとか、セックスしただけとかで、簡単に、ぼくのあなたの彼女とか彼氏とかになる関係がおかしいと思う。だから、もちろん、カオルはぼくの物でも何でもないし、ぼくはカオルの物でもなんでもない。わかる?」
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