ミキと明彦 Ⅷ ●関西国際空港
ミキと明彦 Ⅷ
●関西国際空港
目が覚めた。何時だろう?ありゃ、まだ5時ちょっと過ぎだ。直美さんは私の隣でスヤスヤ寝ている。明彦はって言うと、部屋にあった革の表紙の本を見ている。私が体にタオルと巻き付けて「明彦、おはようございます」と彼の後ろから挨拶して、本を覗き込む。ホテルの案内だった。
「ミキちゃん、オハヨウ。ちょうどいい。朝食はビュッフェでいいかな?」とレストラン&バーのページを指差す。
「うん、お腹がすいたよ」
「ビュッフェは7時に開くから、まだ時間がある。私の飛行機の便の出発時間は11時だから、8時過ぎにホテルを出ればいい。7時までシャワーを浴びてパッキングすれば余裕だ」
「まだ、2時間ぐらいあるね?」
「ああ、カイロス神の前髪を掴むほど焦らなくていい」
「ふ~ん、もう1回しようか?」
「ミキちゃん、もう無理とか言ってたよね?」
「回復しました!」
「やれやれ」
ベッドのブランケットがもこもこして、直美さんが毛布の下から顔を出した。「聞いたよ、ミキちゃん、抜け駆けはよくない!」と寝ぼけ顔で言う。なんだ、直美さん、起きてたの。
「直美さん、寝てたから」
「私が寝てたら、横のベッドでアンアンしてたの?ミキちゃん、声が大きいから寝てても起きるわよ」
「でもさ、直美さん、ずいぶん攻められてたから、もう十分でしょ?」
「回復しました!」
「私の体は考慮対象外なんだね?」と明彦。
「今回は、これで最後の機会よ!もったいないと思わない?」と私。
今回はこれで最後の言葉が効いたわ。二人ともやる気になった。もちろん私も。たっぷりと絡み合った。お~、35才の二人も元気だわ。私相手よりも直美さん相手の方がじっくり攻められている。ちょっと嫉妬した。
バスタブにお湯をためて、私と直美さんは二人で入浴。その間、彼は荷物をパッキング。バスルームから出ると、明彦は下着と着替えの服だけを残して、スーツケースに詰め込んでいた。私と直美さんはたいして荷物がないからね。明彦はウィスキーを飲んでいた。
「朝酒ですか?」と直美さん。
「荷物になるから、飲んじゃわないとね」
「私もいただけます?」と直美さん。濡れた髪の毛が艶っぽい。明彦がグラスに酒を注ごうとすると「口移しで」って言う。ちょっとぉ、それも抜け駆けだろう?まったりキスしだしたので、「直美さん、ずるいよ。私も」と直美さんを横に押して、私もキスしてやった。あれ?朝酒、おいしいじゃん。
明彦もシャワーを浴びてさっぱりした。直美さんが部屋にあるサービスのコーヒーを淹れてくれた。なんか、大人の雰囲気。これは良いわあ。見習います。
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ミキと明彦 Ⅰ
●小倉のバー
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●海上
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ミキと明彦 Ⅲ 3ページへ
●直美のバー
●スイートルーム1
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ミキと明彦 Ⅳ 4ページへ
●バスの車内
●スイートルーム2
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ミキと明彦 Ⅴ 5ページへ
●大阪南港
●大阪のホテルへ
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ミキと明彦 Ⅵ 6ページへ
●またスイートルーム!1
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ミキと明彦 Ⅶ 7ページへ
●またスイートルーム!2
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●関西国際空港
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アイーシャとアキヒコ
メグミとアキヒコ、エピソード Ⅰ
メグミとアキヒコ、エピソード Ⅱ
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メグミとアキヒコ、エピソード Ⅲ
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恭子と明彦、エピソード Ⅰ
恭子と明彦、エピソード Ⅱ
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恭子と明彦、エピソード Ⅲ
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恭子と明彦、エピソード Ⅳ
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薫と明彦、エピソード Ⅰ
薫と明彦、エピソード Ⅱ
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薫と明彦、エピソード Ⅲ
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