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シリーズ『アニータ少尉のオキナワ作戦』 アニータ少尉のオキナワ作戦(18)、与那国島Ⅲ

与那国島侵攻60時間前

シリーズ『アニータ少尉のオキナワ作戦』
アニータ少尉のオキナワ作戦(18)、与那国島Ⅲ

与那国島侵攻軍と自衛隊の戦力図


あらすじ


2022年初冬、ウクライナ戦役が膠着状態の中、ロシア連邦東部軍管区(旧極東軍管区)は突如北海道北部と佐渡ヶ島に侵攻。総責任者は東部軍管区ジトコ大将だった。北海道はダミーで狙いは佐渡ヶ島のガメラレーダーであった。これは中国の南西諸島侵攻と台湾侵攻を援助するための密約のためだった。同時に北朝鮮は38度線を越え、ソウルを占拠した。在韓米軍に対しては戦術核のパルス攻撃で米軍を朝鮮半島から駆逐、日本に退避させた。


その中、欧州ロシアに対して、東部軍管区ジトコ大将はロシア連邦からの離脱を決断、中央軍管区と図ってオビ川以東の領土を東ロシア共和国として独立を宣言、日本との相互安保条約を結んだ。


東ロシア共和国のエレーナ少佐(東部軍管区ジトコ大将の娘)は休戦となった佐渡ヶ島に駐留していた。彼女の部隊に日本政府から依頼が来た。北朝鮮、中国と対峙し輸送能力が不足している自衛隊を支援して、佐世保基地から #03式中距離地対空誘導弾 、 #12式地対艦誘導弾 などの防衛兵器を沖縄本島と南西諸島に輸送して欲しいというものだった。


エレーナ少佐の部隊には、オスリャービャとペレスヴェートという強襲揚陸艦と、超大型で航続距離も長いポモルニク型エアクッション揚陸艦(ホバークラフト)があった。


この小艦隊は、佐渡を出港し、佐世保で燃料とミサイルなどの補給を行い、沖縄を経由して、石垣島という沖縄本島から400キロ、台湾から240キロの距離にある離島に自衛隊装備を運搬する任務を与えられた。


東ロシア共和国は、中国と対峙しているが、核抑止も効いていて、中国などに文句をつけられる筋合いはない。だから、日本国との相互防衛協定の防衛協力の一環として、この輸送任務を引き受けたということだ。


エレーナ少佐から指令を受けたアニータ、スヴェトラーナ両少尉とロシア海軍八十名(ポモルニク型エアクッション揚陸艦操艦要員)、陸軍女性兵士四十名、陸自水陸機動団四百名は、戦時でもないため、熱帯の島への観光気分で出港した。


その頃、中国政府は、台湾侵攻に伴う南西諸島侵攻を画策していたのだった。


登場人物


● 中華民国
蔡英文、中華民国総統
陳寶餘陸軍大将、中華民国国防部参謀本部参謀総長


● 東ロシア共和国
エレーナ少佐
アデルマン大尉
アナスタシア少尉


アニータ少尉
スヴェトラーナ少尉
土屋と本間:佐渡ヶ島島民、アニータとスヴェトラーナの夫、佐渡ヶ島戦役の際に結婚


広瀬二尉:東ロシア輸送船団に同乗する陸自水陸機動団の指揮官
ソーニャ准尉:コリアン族(朝鮮族)ロシア人。広瀬の婚約者
カテリーナ伍長


● 自衛隊南西諸島守備統合部隊
紺野美千留:航空自衛隊二等空佐。自衛隊情報保全隊調査第2部、内閣情報調査室出向、統合部隊指揮官
富田:公安警察、沖縄県の親中国反日本活動の調査担当、紺野とチームを組む
鈴木三佐:エレーナ少佐の婚約者、佐渡ヶ島戦役の際に婚約
畠山三佐:鈴木の同期、水陸機動団指揮官、広瀬二尉の上司
南禅久美子:航空自衛隊二等空佐。防衛省防衛装備庁航空装備研究所所属
羽生健太 :航空自衛隊二等空佐。防衛省防衛装備庁航空装備研究所所属。紺野の元夫


尾崎紀世彦:防衛省防衛装備庁航空装備研究所上級技師(雨の日の美術館参照)
比嘉美香 :尾崎の恋人。石垣島出身(雨の日の美術館参照)
遠藤実  :尾崎の部下。防衛省防衛装備庁航空装備研究所技師(雨の日の美術館参照)
遠藤早紀江:遠藤実の婚約者(雨の日の美術館参照)


卜井、藤田、佐々木:佐渡ヶ島作戦からのマスコミクルー


● 中華人民共和国人民解放軍
楊欣怡(ヤン・シンイー)少校
金容洙(キム・ヨンス)少尉


シリーズ『アニータ少尉のオキナワ作戦』