フランク・ロイドのブログ

フランク・ロイドの徒然

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(29) 戦後処理 P.2

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(29)
戦後処理 P.2

 ●佐渡ヶ島へ
 ●揚陸艦オスリャービャ

 閉鎖されている寂れた空港ビルが見えた。ビルの横からごつい車が2台近づいてきた。1台は自衛隊のトラックだ。もう1台は見慣れないごつい軍用車。ロシア軍の車?



 迎えの車かしらね?と思っていると、自衛隊員と自衛隊の軍服ではない見慣れないユニフォームの軍人らしい数名が2台の車から降りてきた。あれ?ロシア車らしい車の乗員、全員、女性なのかしら?暗い照明だが、体型が女性っぽかった。



 ロシア車から降りてきた服装からみても尉官らしい女性が自衛隊員に言う。「鈴木三佐、C-2 の乗員と積載貨物は駐屯地よね?」「ああ、エレーナ、キミの方は遠藤さんたちをオスリャービャに連れて行ってくれ」と話している。



 鈴木三佐とエレーナと呼ばれた尉官の女性が近づいてきた。エレーナ少佐?佐渡からの中継でよく見た有名な東ロシア共和国軍の指揮官のような。彼女が近づいてきた。おおお!なんか、宇宙戦艦ヤマトの姉妹艦の銀河の艦長、藤堂早紀を金髪にしたみたい。カッコいいじゃん!テレビで見るよりも美人だ。とすると、鈴木三佐と呼ばれた人は、エレーナ少佐の婚約者?



 鈴木三佐が「遠藤研究員ご夫妻ですね?ご苦労さまです。小官は航空自衛隊佐渡ヶ島レーダー部隊の鈴木三等空佐であります。彼女は東ロシア共和国陸軍佐渡駐屯部隊指揮官、エレーナ少佐です」と敬礼した。私とミノルも答礼を返す。技官とは言え防衛省所属だから、敬礼とかしないといけないのだ。