フランク・ロイドのブログ

フランク・ロイドの徒然

ミキと明彦 Ⅶ ●またスイートルーム!2

ミキと明彦 Ⅶ
●またスイートルーム!2

 またソファーに座った。


「さあ、食欲は満ちたわね、お姉さま?」と言う。

「うん、お腹いっぱい」

「じゃあ、食欲の次は性欲じゃない?」

「ミキちゃん!」と私も明彦も言う。明彦が私の顔を見た。顔が赤くなってる。私も顔が火照る。


「二人とも、正直じゃないなあ。直美さんも三人でしたいって、エレベーターの中でも言ってたじゃん!」こ、この小娘!「しちゃおうよ。明彦だって、美人の美大の院卒の女性と23才の女の子としたいでしょ?こんな機会、たぶん一生ないんだよ?え~、誰だっけ?幸運の女神には前髪しかない、だからチャンスがやって来たら逃さず前髪をつかめって」

「・・・レオナルド・ダ・ヴィンチ」と私。

「そぉそぉ、それ!ダ・ヴィンチ!だから、後ろ髪を引かれる想いはしちゃダメなんだよ!あれ?なんで、幸運の女神は後ろ髪がないの?変な髪型だよね?」


「それはね、ギリシャ神話の 運命の女神、テュケーなら、髪の毛は普通なの。だから、彼女の話じゃなくて、ギリシャ神話の概念の異なる二人の神様、流れる時間を意味するクロノス神と、ターニングポイントなどの瞬間の時を意味するカイロス神がいて、この一瞬のチャンスを逃すな、でも、前髪よ、後ろ髪はカイロスはツルッパゲだから、ということ。女神じゃない。ダ・ヴィンチは間違えたのね」と私は、スマホでカイロス(Kairos)を検索して二人に見せた。美大ってこんな役にも立たない雑学を教わるんだよね。こりゃあ、ほんとに誰かにお嫁にもらってくれないと潰しが効かないじゃないの?

「おおお!ほんとにつるっパゲじゃん!女神じゃないんだ!まあ、とにかくですね、今、このカイロスが直美さんと明彦と私の横を駆け抜けようとしているんだよ。まだ、前髪を捕まえれば間に合う!さあ、二人ともどう思う?」なんか、妙に説得力があるじゃないの?


「ミキちゃんは変な子だよなあ」と私に向かって明彦が言う。「だってさ、フェリーに乗る前の買い物で、コンビニでもちゃっかり0.01ミリ買ってくるし、フェリーの中でも妙に説得力があって、ミキちゃんに流されちゃったというか、いつの間にか・・・あの、その、直美、私は彼女を抱きました。隠す必要もない。それで、正直に言うと、こんな自分に都合がいい話はないんだけど、私は、直美さんも好きです。抱いてみたい・・・その、三人で・・・」と言われた。言われた。言われた。あああ、どう答えよう?


「直美さん、大丈夫だよ。0.01ミリもあるから。私、フェリーから持ってきたんだ。未使用だよ」とミキちゃん。え?

「え?未使用?」

「うん、昨日は超安全日だったから、ナマがいい!ナマでして!って明彦に言って、ナマです、ハイ」

「まあ、呆れた!妊娠したたどうするのよ!ミキちゃん!」

「一瞬、明彦の子を産んで、責任をとって、年のひと回り違う若妻になれるのね?って思ったけど、万が一の時は、アフターピルを飲むから、心配なしってことで、ナマでお願いしました。ナマはいいです!いっぱい熱いのが中に注がれて。だから、0.01ミリ、まるごと余ってますから、直美さんが心配だったら、0.01ミリがあります!」

「・・・」


「明彦、もう、直美さん、ぐっしょりだよ」この小娘!

「ミキちゃん・・・あなた、明彦に抱かれたじゃない。その彼が私を抱いてもいいの?」

「うん、いいよ。だけど、明彦 👉 直美、明彦 👉 美雪だけじゃなくって、直美 👈👉 美雪もあるんだから、父と子と精霊の御名において、三位一体しちゃうんだよ。私、言ったでしょ?彼が直美さんを抱くのを見てみたい、私も彼に抱かれるのを直美さんに見てもらいたい、私と直美さんが絡むのを彼に見てもらいたいって。いいじゃん!直美さんは私の姉みたいなものだから、明彦、姉妹を同時に抱けるわよ。誰が誰を所有するとか、関係ないんだから。嫉妬なんてないわよ。もう、私、元カレみたいに誰かのもの、俺の女って、我慢出来ないんだもん」

「あ~あ・・・ええ、しましょ。カイロス神の前髪を捕まえましょ」

「ねえ、カイロス神がもっとはげて、前髪もなくなって、カツラだったら、捕まえられないね?」

「やれやれ」私と明彦が同時に言った。

続きは、またスイートルーム!2


ミキと明彦 Ⅰ 
 ●小倉のバー

ミキと明彦 Ⅱ 2ページへ
 ●海上
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ミキと明彦 Ⅲ 3ページへ
 ●直美のバー
 ●スイートルーム1
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ミキと明彦 Ⅳ 4ページへ
 ●バスの車内
 ●スイートルーム2
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ミキと明彦 Ⅴ 5ページへ
 ●大阪南港
 ●大阪のホテルへ
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ミキと明彦 Ⅵ 6ページへ
 ●またスイートルーム!1
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アイーシャとアキヒコ


メグミとアキヒコ、エピソード Ⅰ

メグミとアキヒコ、エピソード Ⅱ
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メグミとアキヒコ、エピソード Ⅲ
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恭子と明彦、エピソード Ⅰ

恭子と明彦、エピソード Ⅱ
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恭子と明彦、エピソード Ⅲ
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恭子と明彦、エピソード Ⅳ
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薫と明彦、エピソード Ⅰ

薫と明彦、エピソード Ⅱ
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薫と明彦、エピソード Ⅲ
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