シリーズ『フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス(Ⅱ)』第三話 メグミ Ⅱ
第四話 メグミ Ⅲ
第三話 メグミ Ⅱ
第二話 メグミ Ⅰ
第一話 清美 Ⅱ
第一話 清美 Ⅰ
シリーズ『フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス(Ⅱ)』
登場人物
宮部明彦 :理系大学物理学科の2年生、美術部。横浜出身
加藤恵美 :明彦の大学の近くの文系学生、大学2年生、心理学科専攻
杉田真理子 :明彦の大学の近くの文系学生、大学2年生、哲学科専攻
森絵美 :文系大学心理学科の2年生、明彦の恋人
島津洋子 :新潟出身の弁護士、明彦の愛人
化学科の真理子 :杉田真理子とは別人の明彦と同期の化学科の3年生、美術部
清美 :明彦と同じ理系大学薬学科の1年生、美術部
小森雅子 :理系大学化学科の3年生、美術部。京都出身、実家は京都の
和紙問屋、明彦の別れた恋人
田中美佐子 :外資系サラリーマンの妻。哲学科出身
あらすじ
真理子に内緒でセックスしてしまったメグミと明彦。明彦の妹からも疑われる。それでも懲りもせず銀座のホテルに泊まって、一日中エッチをしている。バレたらどうする?
「長い時間一緒にいられるんだね?」
「金曜日の夜から土曜日の午後までね。部屋にいるのは十四時間くらいとか?」
「そんなにしたら、メグミ、死んじゃうかもしれない・・・」
「大げさな。ま、いいや、また、明日。お休み」
「お休みなさい、明彦・・・」ぼくはメグミが電話を切るまで受話器を持っていた。メグミが受話器をおく前に「好き・・・」とつぶやいた気がした。ちょっといつもと違うニュアンスだった。
上にあがっていくと、妹がドアから顔を出しておいでおいでをした。「なんだよ?」「兄貴ね、最近、真理子ちゃんよりもメグミちゃんと電話してることが多いんじゃないの?」と、ニタニタして言う。
「そうかあ?そうでもないよ」
「メグミちゃんって、真理子ちゃんの友達なんでしょ?」
「そうだよ。メグミは美術部なんだ。だから、いろいろ話すことが多いんだよ」
「普通、ガールフレンドの友達と二時間も話さないと思うな」
「普通って、別にメグミとも友達だから二時間話してもおかしくないだろ?」
「絶対におかしい!兄貴、二股かけてない?」
「ないない、メグミとはそんな関係じゃないって」
「そうかなあ、絶対に、兄貴は真理子ちゃんと話しているよりもメグミちゃんと話している方が楽しそうだと思うけどなあ・・・」
「人の電話を盗み聞きするな、こら!キミの気のせいだよ、気のせい」
「ま、いいや。そうそう、そういう話ではなくって、直子がね、相談があるって言ってたよ。進路の話とかいろいろ。電話かけてやってよ」
「了解。明日にでも電話かけるよ」
「兄貴、直子に手を出しちゃダメだよ」
「あのね、ぼくはアラレちゃんみたいな子に手を出したりしません。ありゃあ、まだまだ子供じゃないか?」
「大人になったら手を出すってことなの?」
「あのね、そういう話ではなくって、キミの同級生に手なんか出しませんとも」
「どうでもいいや、じゃ、電話かけるのよ、明日」
「ハイハイ、了解しましたよ」


このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。