フランク・ロイドのブログ

フランク・ロイドの徒然

奴隷商人 Ⅱ 第12章 ●奴隷商人10、紀元前47年

奴隷商人 Ⅱ 第12章 ●奴隷商人10、紀元前47年

 ソフィアとジュリア、ハレムの女たち、奴隷女を集めて、体の仕組み、生理の仕組み、妊娠の仕組み、普段や妊娠時の健康管理を講義した。古代の保健体育。これ、人類最初だろうか?


 この時代の医学用語はわからない。ムラーのデータベースでもそういう知識は蓄積していなかった。街からなんちゃって医者を呼んだ。この時代の医術を学ぶのではなく、医学用語、彼女たちにわかる単語を習うためだ。


 人体の断面図とか解剖図みたいなものを書いて彼女たちに教える。ソフィアもジュリアもホォ~とかヘェ~とか言いながら、でも熱心に聞いている。さすがに、奴隷頭をやっているので、二人とも頭がいい。私の中のエミーももっと教えてと言う。


 2ヶ月くらいで、奴隷女たち全員の生理間隔を把握した。未来の20世紀と同じく、生理の間隔と症状は人それぞれだった。10歳未満でセックスを始めた女の子は生理不順になりやすいのも統計的にわかった。だから、ムラーは12歳以下の女の子はハレムに入れないし、奴隷たちの家族にも12歳以下はセックスは止めとけ、と言うわけだ。


 この時代、人類は早熟だ。栄養状態が悪いのに、初潮も精通もかなり早く来る。初潮を向かえるのは、体格のいい子で9~10歳。体格の悪い子でも12歳でほぼ初潮を済ませている。男の子も同様で、精通を向かえるのは10歳頃だ。


 この未熟な、体だけ成長した女の子と男の子を一緒にしておくと、そりゃあセックスしてしまう。どの時代も一緒だ。10歳代前半の男の子がセックスを覚えたら、獣と一緒。みさかいなくやり始める。だから、時々、ソフィアとジュリアが12歳くらいの男の子の耳をつかんで、説教をしている。あの子はまだ若い、やっちゃダメだとか、血のつながった妹を犯すなとか言っている。


 それでも我慢できるわけがない。そういう時は、30歳を過ぎ旦那が相手してくれないババア(!)を呼んでセックスさせている。そういうセックス小屋もあるのだ。江戸時代の薩摩藩でもそういうのがあったらしいが、やれやれだ。


 夜も照明がなく、他に娯楽がなければ、そりゃ、やるわよね。おまけに一間の家で、両親や兄、姉夫婦が隣でバコバコしているのを見ていたら、そりゃあ溜まって、横に寝ている10歳の妹にも手をだすわけ。


 ちゃんと管理していないと、誰の子かわからない子供や近親相姦で産まれた子供がバカスカ増えてしまう。ソフィアやジュリアみたいな奴隷頭は、ハレムだけじゃなく、他の奴隷家族のそういう面倒も見るってわけなんだなあ。