フランク・ロイドのブログ

フランク・ロイドの徒然

よこはま物語、ヒメと明彦9、良子・芳子と恵子編、ヒメと明彦 XXXXII

よこはま物語
ヒメと明彦9、良子・芳子と恵子編
ヒメと明彦 XXXXII

 1977年7月19日(火)
 ●後藤恵子 Ⅳ

登場人物

宮部明彦    :理系大学物理学科の1年生、横浜出身
仲里美姫    :明彦の高校同期の妹、横浜の女子校の3年生
高橋良子    :美姫の高校の同級生
生田さん    :明彦のアパートの大家、布団屋さん
坂下優子    :美姫と良子の同級生


張本芳子    :良子の小学校の同級生、大陸系中国人の娘、芳(ファン)
林田達夫    :中華街の大手中華料理屋の社長の長男
吉村刑事    :神奈川県警加賀町警察署所轄刑事
王さん     :H飯店のマネージャー/用心棒
徐永福     :王さんの部下
ジミー・周   :ファンの知り合いの客家のプータロー
後藤恵子    :神奈川県警加賀町警察署交通係、中国名、レイニー・ヤン(楊丞琳)
加藤慶彦    :神奈川県警加賀町警察署刑事課部長刑事、レイニーの愛人


小森雅子    :理系大学化学科の学生、美術部。京都出身、
         実家は和紙問屋、明彦の別れた恋人
吉田万里子   :理系大学化学科の1年生、雅子の後輩、美術部
内藤くん    :雅子の同期、美術部、万里子のBF
田中美佐子   :外資系サラリーマンの妻。哲学科出身


加藤恵美    :明彦の大学の近くの文系学生、心理学科専攻
杉田真理子   :明彦の大学の近くの文系学生、哲学専攻


森絵美     :文系大学心理学科の学生
島津洋子    :新潟出身の弁護士


清美      :明彦と同じ理系大学化学科の学生、美術部

 1977年7月19日(火)
 ●後藤恵子 Ⅳ

「レイニー、久しぶりだな」と彼が言う。表情がわからない。昔から、こいつはそういうヤツだ。表情がないのだ。
「あら?永福(Yǒngfú、ヨンフゥ)、珍しいこともあるものね?同じ中華街にいながら、全然会わないなんて」彼に署から尾行されていたのか?ヨンフゥが噛んでいるということは、H飯店絡みなのかしら?
「お互い用事がなかったからな」
「あらあ?じゃあ、今は用事ができたってこと?まさか、ヨリを戻そうなんて言わないわよね?」
「7年間、口も聞かないんじゃあ、ヨリを戻すとか、ないだろう?」


 たまに、永福(ヨンフゥ)を見かけることがあった。私は彼を見かけると、でく合わさないようにいつも隠れた。あの日が思い出される。


 高校3年の時、体育館の倉庫で、ワル5人に私が輪姦されている時、表情に出さない彼が、縛られて床に転がされていて、私が犯される光景を見まいと横を向いていた。縄と格闘していた。私がワルを罵ったので、ワルがOBを連れて腹いせに私を輪姦しているのだ。チクショウ!


 永福(ヨンフゥ)が倉庫に駆け込んできた時には、既に私は3人に犯されていた。次のヤツがズボンをおろしていた。永福はワル共に殴りかかろうとしたが、脚を払われて床に這いつくばった。後手に縛られた。


 私は処女じゃない。永福と初体験を高校1年生の時に済ませていた。だけど、輪姦されるのは処女膜が破られた時より痛いものだと知った。無理矢理突っ込まれるのだ。そりゃあ、痛い。しかも5人に。


 好きな男の目の前で男どもに犯されている。なんていうことだ!チクショウ!意識が時々飛ぶ。5人全員に犯された。終わった。ボロボロになった。彼らは私と永福を放っておいて逃げた。少しして、教師が倉庫に駆け込んで、私を抱き起こした。後藤、大丈夫か?救急車を呼べ、いや、警察か?覗くんじゃない!と生徒を追い出した。


 教師が永福の縄を解いた。永福が私に駆け寄ってきた。


 私は永福に「触らないで!」と思わず言ってしまった。体を穢されたんだ、5人に無理矢理犯されたんだ、永福は何もできなかったんだ、永福のせいじゃない、彼は私を抱きしめて強姦されたことを気にしないでいてくれただろう、だけど、汚れたのよ、汚れたのよ、汚れたのよ、私は!永福にふさわしくなくなっちゃったのよ・・・いろんな思いが錯綜して、「触らないで!」と思ってもいない言葉を彼に投げかけてしまった。このひと言ですべてが変わった、終わった。


 教師は警察に通報し、私は警察の車でまず病院に連れて行かれた。婦人警官が、強姦の証拠を集めないといけないので、と言い訳した。医師に検査されている時も婦人警官は私に事情を聞いた。私は正直に答えたが、婦人警官は、和姦じゃなく強姦ね?と念を押された。強姦とか和漢とかわからない。私は無理矢理複数の男に犯されたのよ!


 医師の検査も、婦人科の脚を開脚されるベッドに寝かされ、膣内の精子などを採取された。性病検査、妊娠検査をされた。なぜ、私がこんな屈辱的な目にあうの?私は被害者よ!こんな目に合うなら、警察に通報しない方がマシだわ、と思った。


 翌日、無理矢理通学した。まるで何事もなかったようにふるまった。みんな腫れ物に触るように接してくれた。無理に普通に会話した。だけど、永福とは目を合わせられない。気まずい。彼がレイプしたわけじゃない。


 しかし、レイプされたことと彼がダブる。彼は私を助けられなかったが、私も自分の身を守れなかった。彼への貞節を守れなかった。彼にふさわしくない女だという思いが浮かぶ。私なんか、彼のそばにいない方が良いのだ!


 それ以来、私は今に至るまで永福とは口をきいていない。永福も私に口を聞かない。


 タンスの上には、永福との幸せだった頃の写真を置いている。捨てられなかったのだ。


 その彼が目の前に立っている。あの時から、私はさらに汚れた。彼がここにいるということは、部長刑事との密会も知っているんだろう。別にいいわ。汚れてるんだから。蔑めばいいのよ。


「レイニー、酒でも飲むか?高校の時だったから、お前と酒を飲んだことなんかなかったな」と言われた。「良いわよ、付き合ったげるわ」と蓮葉に答える。


 私たちは、ホテルに戻り、ホテルのバーのカウンターに座った。まだ、アナルに突っ込まれた感覚がお尻の穴に残っていて、バーチェアに座りにくい。永福、私、さっきまで、刑事にアナルを犯されていた女なんだよ、と言いたくなった。汚い女だろう?と叫びたくなった。


 永福が、俺はバーボンロックにするが、レイニーはどうする?と聞かれて、同じものをと答えた。永福が、ジャックダニエル、フォーフィンガー、ロックで二杯とバーテンに注文した。フォーフィンガー?酒が来た。永福がグラスを上げたが乾杯はしなかった。私たちが何に乾杯すればいいの?意味がないわね。


「警察勤務はどうだ?」と永福が聞く。
「どうって、普通よ。電話交換、交通係、お茶くみ、男社会で女性は出世できないわ。巡査部長止まりよ、どうせ。でも、地方公務員だから、安定してるわ。誰か、冴えない警官でも見つけて、結婚して、共稼ぎでもするわ」と答えた。
「そうか。ご両親の店はどうだ?順調か?」
「あんた、H飯店だから知っているでしょう?あんな小さな店で、台湾料理なんて流行らないもの。カツカツの経営だわ」
「おじさん、おばさんも困っていると聞いたよ。地上げにあっているとも聞いた。金が必要だな」
「あら、私に興味をまだ持っていてくれたんだね。そうね、店を売るかどうかって瀬戸際ね。売ったら、父も母も生きがいをなくしてしまうかもね」
「レイニーの公務員の給与じゃ、地上げに抗うには足りないだろうな」


 こいつ誘導尋問でもしているの?そうよ。金が必要なのよ。警察の給料じゃあ足りないのよ。サイドビジネスをする他ないじゃないの?勤務終了後にレジ打ちのバイトなんかしても足りないのよ!だから、お股を開いて、いろんな男の精液をマ◯コに注がれて、警察の給料の何倍も稼ぐ、何が悪いの?


「もちろん、警察の給与じゃ足りないわ。頭が痛いところよ」永福、何を知りたい?
「そうか。足らないか。俺も寄付できりゃあいいけどな。俺は今日、多少の持ち合わせがあるんだ。どうだ?50万円持ってるが、レイニーが今晩ひと晩だけ、俺の女に戻るんなら、50万円を寄付しよう」
「永福、私、警官なのよ。あんた、警官に売春をもちかけているのよ?」
「売春じゃないだろ?俺の女に今晩戻るんだ。自分の女を抱くのにその女に金を払うバカがどこにいる?自分の女に小遣いを渡すだけだ。それで、俺は、警官になった自分のだった女を今晩だけ抱くって話さ」
「・・・何を考えているの?」
「何も考えてない。7年前に別れたんだか、なんだか、失った女をひと晩だけでも取り戻したいだけだ」
「・・・」
「どうだ?」
「余計なことを言ってないで、さっさとホテルにチェックインすりゃあいいじゃないか?」
「そうか。待ってろ」


 永福はホテルのフロントの方に歩いていった。何か私のことを知っている。何か私から聞こうとか、何かを持ちかけようとしているのか。お互い、化かし合いをしているようなものだ。だけど、永福に抱かれるって、それはそれでよさそうだ。


 永福としたセックスが思い出される。至極真っ当で、罪悪感のないセックス。さっきまで慶彦に突っ込まれていたマ◯コがうずいた。汚い女だ。昔の男が私を買うのに、マ◯コをうずかせるなんてさ。


 私は永福に手を引かれてエレベーターに乗った。8階に行く。永福がドアを開けた。私はさっさとベッドに行って横になった。永福はベッドの横で突っ立ったままだ。


「抱くんじゃないの?」
「抱いて良いんだな?」
「いまさら何を言うのさ?」
「そうか。じゃあ、まず、金だ」


 永福はズボンの後ろポケットから1万円札の札束を取り出し、私に渡した。私は永福の腕を掴んだ。


「徐永福、売春禁止法違反で逮捕する!」
「ほぉ、手錠は?」
「忘れたわ」
「どうやって連行するんだ?最近の警察はおとり捜査をするのか?違法だろ?」
「そうね。今回は見逃すとするか・・・」私は札束をベッド脇のテーブルに放り投げた。


 彼が私の横に仰向けに寝た。


「どういうつもり?」
「どうもこうもレイニーを今晩抱くだけだ」
「何か、私から聞きたいことでもあるんじゃないの?」
「レイニーから聞きたいことは言葉じゃない。体に聞く」
「あら?50万円分?」
「そのくらいは聞いてみよう。なにせ、最後にレイニーとしてから、7年間、女を抱いたことがないんだ。やり方を忘れた。お前が教えてくれ」


「何を冗談言っているの?」
「冗談なもんか。俺はレイニーしか女を知らない男なんだよ。お前以外、やる気が起きないんだ」
「・・・」
「なんだ?抱かせないのか?」
「永福、私がホテルから出てきて、ここで何をしていたかわかるでしょう?」
「それがどうした?」
「7年前から、私はそうなっちまったんだよ!」
「ほぉ、俺の考えじゃあ、レイニーの処女は毎日毎時更新されるから、俺にとっちゃあ、お前は9年前の高校1年の時と同じだ。お前が誰に抱かれていようと関係ない。ベラベラ喋ってないで、俺の横に来い」


 永福に手を引っ張られた。抱きしめられて、唇を合わせられた。舌を絡ませてくる。さっきまで慶彦に抱かれていたんだ。だけど、それが溶け出して、どこかに去ってしまった。


 永福は、昔通り、優しく私の体を抱いた。自然とあそこがジュンとなる。他の男ではこうならない。ああ、永福。


 ボォ~っとなっている内に、いつの間にか服を脱がされていた。永福も全裸になった。「7年間、未使用だからな。すぐ逝っちまうかもしれない」と言う。私が彼のを口に含もうとすると「そんなことをしないでいい。レイニーは何もしない。俺がするからなすがままにしていろ」やり方を忘れた、お前が教えてくれ、と言ったじゃないか?


 仰向けになった。他の男なら私から脚を拡げて、膝を立てて、挿入しやすくしてやる。早く済むから。でも、今は脚を閉じた。永福相手に、脚なんか拡げたくない。さっさと突っ込め、なんて姿勢を見せたくない。


 両脚を開かせられた。あそこを舐めようとする。さっき、シャワーを浴びて慶彦のものを洗い流したつもりだが、永福にあそこを舐めさせたくなかった。頭を抑えて止めさせようとしたが「別に、レイニーの体が穢されているなんて思っちゃいないよ」と私の考えを読んだみたいに言う。


 あそこを思いっきり開かせられた。丸見えになる。「自分のあそこがどうとか思っているんなら、俺が今全部吸い取ってやるからな。余計なことは考えずに俺に抱かれろ、レイニー」永福が口を私のあそこにあてて、言葉通り、思いっきり吸い付いている。ジワっと溢れたものをすすっている。さっきまで慶彦のものが入っていたお尻の穴まで舐めている。まさか、アナルをやったなんて知らないのに。


「これだけビチョビチョなら、レイニー、もう前戯はいらんだろう?俺はお前に飢えているんだ。7年分、溜まったものをみんなお前に吐き出してやるからな」


 彼のが入ってきた。固い。慶彦とのセックスであそこは十分拡げられているはずだけど、彼のがミシミシ押し入ってきて、もっと拡げられているみたいに感じる。それだけで、もう逝ってしまう。ああ、もう何も考えられない。私は彼の脇の下から手を回して、彼の背中を抱きしめた。両脚を彼の太ももに巻き付けた。放したくない。もう、放したくない。


 永福はあまり動かない。私は焦れて、股間を彼にこすり付けて催促した。だけど、彼は私のを味わっているように、少し前後に動くだけだ。彼の先っぽが子宮の入り口をついた。


 嘘つきだわ。何が『7年間、未使用だからな。すぐ逝っちまうかもしれない』だ!私をいたぶっているじゃないか!逝ったと思ったらまた波がきてまた逝く。はてしない。気分として、いつも男に抱かれると堕ちていくという感じなのに、今は昇っている。私の内臓から何から、彼のが私を浄化してくれているような錯覚を覚える。浄化?この私が?浄化されている?このビッチの私が?


 彼が動き出した。あそこの中の粘膜を引きずり出されるような気がした。私の粘膜が彼のにまとわりつく。引き出させまいとする。際限もなく、あそこから液が溢れ出ている。お尻を伝わって、液がベッドに溢れている。俺の女?今晩は俺の女?じゃあ、この50万円を突っ返して、明日は永福を私の男として買ってやる!


「ねえ、永福、50万円貰ったから、今晩はあんたの女でいてやる。それで、50万円突っ返すから、明日は私の男におなり!」
「なんだ?お互い、50万円、渡し合いしていたら、際限もなく、お互い買って買われることになるんだぜ?」
「それで良くなっちゃったわ」
「ほぉ、ずっと俺の女になるのか?俺の女に復帰するのか?」
「バカねえ。そんな確認必要?『レイニーから聞きたいことは言葉じゃない。体に聞く』って言ったでしょ?私の体はあんたになんと言ってるの?」
「そうだな。これだけ手脚で体を拘束させられたら、お前の体は俺を離すまいと言っているのがよくわかるよ。警察ではこういうことも習わせられるのか?」


「バカ!永福のバカ!」
「俺を誉めてるのか?レイニー?」
「いいよ、あんたの女になれるかどうか、試してやろうじゃないか?あんたの願いだったら、何でも聞くよ」
「おいおい、俺のがお前の中に入っているからと言って、抜いたら気が変わった、とか言わないよな?」
「レイニー・ヤンに嘘はないよ」
「後悔しないな?何でも俺の言うことは聞くんだな?」
「ええ、その代わり、もう私を離さないで!」
「女は気まぐれだな。7年前は突き放したくせに」
「・・・それは・・・」
「いい、今は何も言うな。俺のレイニーへのお願いか・・・複数、ある」
「来たね!いいわよ、なんでもといったんだから」
「まず、1つ目。明日は警察署を休め」
「一日中、こうしてつながっているの?」
「レイニーがそうしたければ。2つ目。あの50万円、明日は俺を買うんだろ?売春禁止法が呆れるぜ。だから、あの50万円は俺んだ。それで、明日、中華街の宝石屋に行って、婚約指輪と結婚指輪を買うんだ」
「え?え?」
「7年前、高校を卒業して、働いて金ができたらお前にプロポーズしようと思っていた。だから、ここで言う。レイニー、結婚しようぜ」
「・・・」
「3つ目。俺に協力するんだ。俺の言う通りにしろ。それで、お前を利用しているヤツラ、お前を抱いているヤツラを徹底的に叩き潰す。お前を自由にする」
「何を言ってるの?」
「言葉通りだ。その通りに受け取れ。4つ目」
「まだ、あるの?」
「警察なんか辞めちまえ。俺と結婚して、両親の台湾料理屋を二人で継ごう。といっても、俺は料理ができないからな。修行しないとな」
「・・・あんた!本気なの?」
「ほら、俺のに聞いてみな」


 グリグリ動かされた。締め付けが止まらない。永福に力いっぱいしがみついた。思いっきり突かれた。あ!こんなに逝くなんて。涙が出てきた。永福にしがみついて、思いっきり泣いた。彼は私の涙を吸い取ってくれた。ああ、まだ逝く。彼も逝った。彼のが中に溢れている。


 しばらくつながったまま。長い時間が過ぎて、彼が私の体の上からどいた。私は彼に寄り添った。彼の体にキスした。


 なんでこういう展開になるんだろう?


「永福、私が何をしているか、聞かないの?」
「もう、レイニーの体に十分聞いた。だいたいわかった。俺が聞いて答えたら、お前がいやな気分になるだろ?俺は聞かない。俺の女になってくれりゃあ、それで十分だ」
「私、あんたに償いをしないといけないと思う」
「じゃあ、これから一生、体で返してもらう。それで、償う。ガキを作ってそれで償う。一緒に店のキッチンに立って料理を作って、それで償う。それで、帳消しにしよう」


「永福、私をこれ以上泣かせないで!」
「俺は気の強いレイニーが泣くのを見るのが好きなんだよ」
「バカ野郎!・・・だけど、心置きなくセックスできるって、7年前の永福とやって以来だわ」
「俺なんか、7年前のお前とやったのが最後で、レイニーとのセックスがこれほどいいなんてな。再認識したぜ」
「7年間、あんたには悪いけど、永福の知らない私ができたわ。イヤだったけどね。テクニックだけは進化したのよ。変態的なことも含めてね。男を喜ばせる悪い女が。もう昔の私じゃないのよ」
「それを俺に見せてくれるってのはどうだい?俺は7年間進化してねえんだ。俺に対してなら、喜んでそのテクニックを使ってくれると思うが?」
「・・・いいわよ、変態的なこと、やってやるわよ・・・あ~、いいえ、言うことが違うわね。・・・永福、あなたに誠心誠意、つくします、ずっとずっと、永福・・・」


 でも、変態的な技は使った。一睡もしないで朝まで二人で愛し合った。7年間分を大部分取り戻した。明け方、もう粉しか出ないぜ、と永福は言う。まだ、私は足りない。粉でもいいから出して欲しい。

ヒメと明彦 XXXXII に続く。