フランク・ロイドのブログ

フランク・ロイドの徒然

シリーズ『北千住物語』第四章 四話 二人のアマテラス Ⅰ

第四章 卑弥呼 四話 二人のアマテラス Ⅰ あらすじ シリーズ『北千住物語』、第三章 巫女、十一話 処女以後の続き  純子が、部屋の真ん中に立った。「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」と言いながら、一文字ずつ、指の組み方を違えて、左から右へ、上から下へ、という順番で九字を切っていった。目をつぶって、手を握りあわせて、ジッと立っている。数分間ジッとしていた。純子が目を開けて、イチローに聞いた。 …

第14話 洋子5、1985年12月11日(水)、ペニンシュラホテル、第ニユニバース

<div class="blogmura-blogparts" data-chid="11154763" data-category="1648" data-type="pv"></div><script src="https://blogparts.blogmura.com/js/parts_view.js" async></script> シリーズ『A piece of rum raisin…

シリーズ『エレーナ少佐のサドガシマ作戦』

シリーズ『エレーナ少佐のサドガシマ作戦』 シリーズ『アニータ少尉のオキナワ作戦』 あらすじ 2022年初冬、ウクライナ戦役が膠着状態の中、ロシア連邦東部軍管区(旧極東軍管区)は突如北海道北部と佐渡ヶ島に侵攻。総責任者は東部軍管区ジトコ大将だった。北海道はダミーで狙いは佐渡ヶ島のガメラレーダーであった。 これは中国の南西諸島侵攻と台湾侵攻を援助するための密約のためだった。同時に北朝鮮は38度線を越…

シリーズ『A piece of rum raisin - 第2ユニバース』、第13話 洋子4、1985年12月9日(月)、日本、1985年12月10日(火)、ニューヨーク市警

シリーズ『A piece of rum raisin - 第2ユニバース』 第13話 洋子4、1985年12月9日(月)、日本、1985年12月10日(火)、ニューヨーク市警(NEW) 第12話 洋子3、1986年11月14日(金)、ニューヨーク、第ニユニバースの続き あらすじ 森絵美殺害の調査で、ニューヨークに乗り込んだ奈々(絵美)、明彦、メグミ、洋子の4人(5人?)。既に、1986年では、彼…

シリーズ『A piece of rum raisin - 第2ユニバース』、第12話 洋子3、1986年11月14日(金)、ニューヨーク、第ニユニバース

シリーズ『A piece of rum raisin - 第2ユニバース』 第12話 洋子3、1986年11月14日(金)、ニューヨーク、第ニユニバース(NEW) 第11話 洋子2、1986年11月11日(火)、ニューヨーク、第ニユニバースの続き あらすじ ● 第1話   誘惑、1986年10月10日(金)第ニユニバース → 森絵美殺害(1985年12月7日)の1年後 ● 第2話   転移、19…

シリーズ『北千住物語』第四章 一~三話

● シリーズ『北千住物語』第四章 一~三話 あらすじ  シリーズ『北千住物語』第二章 順子で逮捕され、女子少年院の愛光女子学園に収監された順子と恭子、敏子、恵美子たち。  改心し真面目に女子少年院で過ごす順子と敏子、恵美子と違い、恭子は美久、楓、節子、紗栄子、佳子に恨みをつのらせていた。その怨念のエネルギーは悪しき古代の霊魂を呼び起こす。  やがて、シリーズ『北千住物語』第三章 巫女の時任純子、…

シリーズ『北千住物語』第三章 巫女

● シリーズ『北千住物語』第三章 巫女 あらすじ  イチローの部屋を出て、分銅屋に帰る途中、「純子、いつもコンパスなんて持っているのか?」と紗栄子は純子に聞いた。 「神社の娘の必需品よ。小さい頃から持たされているのよ。方角が大事なの」 「神社の巫女って、あんなお祈りをするのかい?」 「ああ、あれ?普通の神社の巫女はあんなことしない。私は祖母に習ったの。あの動作は九字を切ったの。『臨・兵・闘・者・…

シリーズ『フランク・ロイドのヰタ・セクスアリス(Ⅰ)』

あらすじ  大学に入学して一年間、部活やサークルに所属しなかった。二年になってからでもいいかな、大学の様子も知りたいしね、なあんてぼくは思っていた。それよりも、バイトで忙しかった。六本木のプロカメラマンのスタジオで助手のアルバイト、横浜の伊勢佐木町の友人のアトリエで、小学生相手に油絵の先生をしていた。  下宿先のアパート→大学→スタジオ→アトリエの間を往復して、女の子とも付き合わず、大学の講義と…

シリーズ『北千住物語』第二章 順子

● シリーズ『北千住物語』第二章 順子 あらすじ  後藤順子が少し離れたマットレスでひと仕事終わった小川康夫を呼び寄せる。痩せ身のイケメンだ。康夫の横ではもう一人のヤンキーのガタイの大きな浩二が女の子を組み敷いて腰を振っている。もう一人の女の子が力なく横たわっていた。場所は北千住の放置された廃工場だ。 「康夫、こっち来な」順子の制服ははだけている。「なんだい、姐さん、あんたもヤル気になっちまった…

シリーズ『北千住物語』第一章 出会い

● シリーズ『北千住物語』第一章 出会い あらすじ ぼくの名前は兵藤武。首都圏の大学の理学部の一年生。ぼくの家族は、父とぼくだけだった。10年前に母と死別して、それ以来父と二人三脚で生活してきた。でも、父が急に再婚したいといった。ぼくはうれしかった。母が亡くなって以来、父は寂しそうだった。 新しい母は父と同い年。彼女も夫と死別した境遇で、父はその境遇にシンパシーを感じたようだ。義理の母には、連れ…

シリーズ『雨の日の美術館』

あらすじ 尾崎は政府国家機関で国家機密を扱う人間だ。リチウムイオンキャパシタ(LIC)とアルミニウムやバナジウムなどを添加したチタン合金の開発をしている。それらの素材は、レールガンや電磁カタパルトへの使用を想定している。話は北朝鮮の佐渡ヶ島侵攻、中国の台湾侵攻の5年前の2017年。 ある雨の日に、尾崎は偶然美術館で女性に出会う。また、新幹線ホームの喫煙ルームで新幹線のパーサーに出会う。彼らが巻き…

シリーズ『アニータ少尉のオキナワ作戦』

与那国島侵攻軍と自衛隊の戦力図 あらすじ 2022年初冬、ウクライナ戦役が膠着状態の中、ロシア連邦東部軍管区(旧極東軍管区)は突如北海道北部と佐渡ヶ島に侵攻。総責任者は東部軍管区ジトコ大将だった。北海道はダミーで狙いは佐渡ヶ島のガメラレーダーであった。これは中国の南西諸島侵攻と台湾侵攻を援助するための密約のためだった。同時に北朝鮮は38度線を越え、ソウルを占拠した。在韓米軍に対しては戦術核のパル…

シリーズ『A piece of rum raisin - 第2ユニバース』

あらすじ マルチバース(多元並行宇宙)は可能性のある複数の宇宙の集合である。多元宇宙はすべての存在を含み、そこには、われわれが一貫して経験している歴史的な宇宙に加え、空間、時間、物質、およびエネルギーの全体と、そして、それらを記述する異なる物理法則および物理定数なども含まれる。 そういう無限に存在する宇宙の中で、空間、時間、物質、エネルギーの全体、それらを記述する物理法則および物理定数が非常に似…

第5話 神岡鉱山、2025年9月8日(月)、第三ユニバース

第5話 神岡鉱山、2025年9月8日(月)、第三ユニバース ガンマ線バースト  第1ユニバース、第3ユニバースの登場人物が必死になっているのが『GRBによるEMP現象の防止』である。GRBって何か?ガンマ線バースト(Gamma Ray Burst)のことだ。EMPとは?電磁パルス(ElectroMagnetic Pulse)のことだ。  第1ユニバースのメンバーの活動が間に合い、第3ユニバースに…