フランク・ロイドのブログ

フランク・ロイドの徒然

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(27) 北、佐渡上陸 Ⅲ

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(27) 北、佐渡上陸 Ⅲ ●敵中突破  佐々木があわてて、伍長を抱え、「卜井さん!カテリーナが撃たれた!手当して!」と後ろに送り込む。ソーニャは左右に車輌を蛇行させて銃撃を回避させている。  佐々木は上を見上げた。PKPはそのままだ。「准尉!引き金を引けば撃てるんでしょ?これ?」と佐々木。 「佐々木さん!何をするの!」とソーニャ。 ●「私が撃つのよ!」 「私が撃つの…

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(26) 北、佐渡上陸 Ⅱ

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(26) 北、佐渡上陸 Ⅱ 「ミーシャ、気をつけないと、キミの可愛い頭が吹っ飛ぶぞ!」と小野。 「あら?そうなったら、お嫁にいけませんわね」 「俺、怖くてオシッコ、チビリそうだよ」 「私、ナプキンをつけてきたから、大丈夫よ」 「クソっ!オシメしてくればよかったぜ!」  右方向から北の兵士がAK-72を構えた。アニーがそいつを横殴りに連射して仕留める。相手はジリジリと後…

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(25) 北、佐渡上陸 Ⅰ

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(25) 北、佐渡上陸 Ⅰ エレーナ少佐のサドガシマ作戦(24) 北、上陸作戦前夜 Ⅱ の続き。  エレーナたちと卜井たちを乗せたタイフーンLは、自衛隊佐渡分屯基地に到着した。宿泊していたホテルから約9キロ、16分で到着した。午前1時半。  ここから、大佐渡スカイラインを通って、配置先である二見町に向かう。距離約33キロ、車輌で50分。午前二時半には着く。北朝鮮部隊上…

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(24) 北、上陸作戦前夜 Ⅱ 👈NEW

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(24) 北、上陸作戦前夜 Ⅱ 👈NEW  エレーナがホテルの部屋に入ってボストンバックを一番手前のベッドに放り投げる。アナスタシアが先に来ていて、真ん中のベッドに座って足の爪を切っていた。「アニー、この部屋割りは何?なんで、私たち六人、同じ部屋なの?」 「少佐、仕方ないですよ、ここしかなかったんですもん」 「あなた、意図的にこの部屋を選んでないでしょうね?」 「偶…

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(23) 北、上陸作戦前夜 Ⅰ 👈NEW

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(23) 北、上陸作戦前夜 Ⅰ 👈NEW 「クソっ!自衛隊のイージスは一隻も沈められず、佐渡ヶ島への攻撃もすべて迎撃されたか!」 「大佐、意見具申!」 「言ってみろ!」 「我が方のチョンジン(清津)港から佐渡へは直線距離にして約840キロ、ホバーの攻防Ⅱ級、Ⅲ級であれば、10時間で到着いたします」 「ああ、その距離だな。それで?」 「ハ!佐渡の自衛隊はそれほど配備さ…

恭子と明彦、エピソード Ⅱ

恭子と明彦、エピソード Ⅱ ●1981年12月11日(木)  恭子は最初の日と同じウールのミニのワンピースを着て、同色の紫のストッキングをはいていた。ぼくのベッドに腰をかけ、太腿の下で手を組んで、自分の足の指を見ていた。ミニのスカートがずりあがって、太腿がみんな見えるのだけれども、彼女、気がついているんだろうか?  可愛い、なんてものじゃない。セクシーだ。小さな鼻、小さな唇。妖精の耳がクレオパト…

恭子と明彦、エピソード Ⅰ

恭子と明彦、エピソード Ⅰ  恭子とは軽いキスだけ。それもふとしたはずみで1回しただけで、それ以来、ぼくらはキスしたってことに触れていない。 「明彦、疲れた!」 「ゴメン、大変だな、こりゃあ」 「何か飲みたい」 「コーヒー?マンダリンでいい?今挽くからちょっと待っててよ。ミルク入れるか?」 「ううん、ブラック、砂糖なし」 「りょうかい」  ぼくは階下に降りて、コーヒー豆をガリゴリ挽いて、パーコレ…

薫と明彦、エピソード Ⅰ

薫と明彦、エピソード Ⅰ 「妾腹の子供なのよ、私」 「ショウフク?」 「妾(めかけ)の子供!」 「だから、カオルの兄貴とは名字が違うのか。なるほど」 「だからねぇ、明彦、早くここはお勘定して、私と寝ようよ」 「ぼくは同級生の異父妹とこれから寝るのか?」 「イフマイ?」 「父親の異なる妹」 「そう、それそれ、それと寝るのよ、明彦は、これから」 「わかったよ、わかりました、喜んでカオルと寝ますよ、ぼ…

雨の日の美術館 第20話 佐渡ヶ島戦闘の戦後処理 👈NEW

雨の日の美術館 第20話、佐渡ヶ島戦闘の戦後処理 👈NEW 雨の日の美術館 第20話 佐渡ヶ島戦闘の戦後処理 ピックアップ ●遠藤実と遠藤早紀江、2022年3月  早紀江と実(ミノル)は、昨日、主任研究官に呼び出された。主任室のドアをノックした。主任がドアをわざわざ開けてくれる。 「遠藤、まいりました」と二人は主任研究員に敬礼をした。 「挨拶が『遠藤』だけで済むというのは、この夫婦のいいところ…

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(22) アナスタシア少尉

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(22) アナスタシア少尉 エレーナ少佐のサドガシマ作戦(22) アナスタシア少尉 ピックアップ ●アナスタシア少尉、S-4001号指揮通信車 「これで一巻の終わりか」と羽生がつぶやく。「あと残り1発なのになあ。砲身が焼け切れるなんて・・・」 「羽生中佐、まだ手はあるはずです」とアナスタシア少尉。 「何が考えられるんだね?」  アニー、考えろ。考えろ。何か忘れているぞ…

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(21) 超音速滑空体 vs レールガン

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(21) 超音速滑空体 vs レールガン エレーナ少佐のサドガシマ作戦(21) 超音速滑空体 vs レールガン ピックアップ ●佐々木と卜井、レーダー管制棟トイレ  カメラウーマンの佐々木が洗面台で手を洗っていると、卜井がトイレに入ってきた。「私も漏れそう。藤田アナに任せて来ちゃったわ」「スミマセン、お先しちゃって」「いいわよ、まだ私はガマンできたから。へへへ、佐々木…

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(20) 北、韓国侵攻開始 Ⅱ

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(20) 北、韓国侵攻開始 Ⅱ エレーナ少佐のサドガシマ作戦(20) 北、韓国侵攻開始 Ⅱ ピックアップ ●エレーナの状況説明、レーダー管制室  非常用照明のみの暗い室内でモニターとスイッチ類の光が明滅しているだけで、室内は静寂に包まれた。北朝鮮の攻撃が途絶えたようだ。これで終わったんだろうか? 「卜井ちゃん、ちょっと静まったね?」とNHKの藤田アナが日テレの卜井アナ…

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(16)~(19)

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(16) トップ会談 エレーナ少佐のサドガシマ作戦(17) 取材クルー Ⅰ エレーナ少佐のサドガシマ作戦(18) 取材クルー Ⅱ エレーナ少佐のサドガシマ作戦(19) 北、韓国侵攻開始 Ⅰ ここから本気。結構具体的にSM-3、PAC-3、S-400のミサイルの残弾数まで書いたのだが、もっと詳しいフィクションがあったら教えてください。参考にしたい。 エレーナ少佐のサドガ…

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(1)~(15)

エレーナ少佐のサドガシマ作戦(1)~(15)は、登場人物の紹介と状況設定です。戦争の本番は、エレーナ少佐のサドガシマ作戦(16)話以降で。 エレーナ少佐のサドガシマ作戦(1)~(5) エレーナ少佐のサドガシマ作戦(1)  ●ロシア連邦軍、東部軍管区司令室  ●女性軍人ハニートラップ作戦  ●侵攻前夜、サドガシマ作戦、人員配置  ●女性兵士の任務の意図  ●アデルマン大尉の欲求不満 エレーナ少佐の…

シリーズ「雨の日の美術館」雨の日の美術館(総集編4)NEW👈 未公開の第20、21話を書き足し

シリーズ「雨の日の美術館」 雨の日の美術館(総集編4)NEW👈 未公開の第20、21話を書き足し 第19話までは公開済み。 以下の未公開の2話を書き足しました。 第20話  ●もがみ型護衛艦のFFM-2、くまの後部甲板、2022年6月  ●尾崎と優子、東京行き新幹線、2022年8月  ●尾崎と美香、優子と智子、神田のバー1、2022年8月 第21話  ●戦闘、佐渡二見町から卜井の中継、2022…

雨の日の美術館 第17話 👈NEW

雨の日の美術館(総集編3)で終わるつもりでしたが、最後の第16話まででオチがついていない部分があります。少し続けます。 雨の日の美術館 第17話 👈NEW シリーズ「雨の日の美術館」総集編3、第16話 P.5 の続き ●石垣島貨物ターミナル、臨時駐屯地、石垣島侵攻日当日 「紺野二佐、尾崎さん、比嘉さんの拉致に関して、ここ石垣島で、拉致をした関係者を発見したんです」と富田。 「うん?それは誰?」…

ジャンププラス原作大賞に応募してみました、「マルチバース」

「マルチバース」あらすじ 米国留学中にNYタイムズスクエアで狙撃されて殺害された日本人の大学院生森絵美の記憶データ/知性システムは物質/エネルギー体ではない存在になり、宇宙空間を彷徨い始めた。彼女のいた宇宙は第4ユニバースと他の宇宙から呼ばれていた。 彼女は、星々を通過して星雲の中に入りある星系に近づいた。すると、知らない知識が彼女にささやく。あれはペガスス座IK星系だと。彼女は自分はなぜ知って…

ジャンププラス原作大賞に応募してみました、「雨の日の拾い者」

「雨の日の拾い者」あらすじ 金曜日の真夜中、ぼくは終電二本前で住んでいる北千住まで帰ってきた。近道を通ろうと寂れた公園のある道を通りがかった。公園の中で女性と男性が揉めていた。無理やりホテルかカラオケにでも連れ込もうとしていたようだった。 ぼくが助けたのは3年生の女子高生。彼女は自宅の大宮まで戻るお金を持っていないという。一人暮らしでお金を借りる相手もいない。仕方なく、ぼくは彼女をぼくの部屋に泊…

ヰタ・セクスアリス(Ⅰ)、雅子 総集編1~3

ヰタ・セクスアリス(Ⅰ)雅子 総集編1 目次 Page-1  ●プロローグ、2021年2月16日(火)  ●部室での出会い、1977年春  ●神楽坂、居酒屋  ●雅子の部屋、彼女のモノローグ Page-2  ●明彦との初めて  ●まず、エッチから入るの? Page-3  ●私はこれで彼の女なんだよ、真理子、ざまぁ見ろ Page-4  ●由美と秀明と彼が三人で・・・  ●そうねえ、私達も誰かを入れ…

ヰタ・セクスアリス(Ⅰ)、雅子 総集編1

ヰタ・セクスアリス(Ⅰ)、雅子 総集編1 目次 Page-1 ●プロローグ、2021年2月16日(火) ●部室での出会い、1977年春 ●神楽坂、居酒屋 ●雅子の部屋、彼女のモノローグ Page-2 ●明彦との初めて ●まず、エッチから入るの? Page-3 ●私はこれで彼の女なんだよ、真理子、ざまぁ見ろ Page-4 ●由美と秀明と彼が三人で・・・ ●そうねえ、私達も誰かを入れて試してみようか…