フランク・ロイドのブログ

フランク・ロイドの徒然

森 恵 MegumiMori Ⅰ / Clödie

冬が来る前に / 紙ふうせん Cover by MegumiMori 冬が来る前に / 紙ふうせん Cover by MegumiMori〔031〕 坂の細い道を 夏の雨にうたれ 言葉さがし続けて 別れた二人 小麦色に焼けた肌は色もあせて 黄昏わたし一人 海を見るの 冬が来る前に もう一度 あの人とめぐり逢いたい 冬が来る前に もう一度 あの人とめぐり逢いたい 秋の風が吹いて 街はコスモス色 あ…

A piece of rum raisin - 第3ユニバース

A piece of rum raisin - 第3ユニバース 第3ユニバース:接続  第3ユニバースと呼ぶマルチバースのひとつで極超新星爆発が起こった。それは第3ユニバースの地球の属する銀河系からはるか離れた銀河団で起こったもので、生じたガンマ線バーストは方向がそれていたために、その銀河系にも第3ユニバースの地球に住む全生物、人類にも影響はなかった。ところが、あまりにも大きな爆発であったために…

直美とミキ Ⅲ

直美とミキ Ⅲ  原田先生のマンションは、北九州小倉市南区から北区を流れる紫川沿いの高層マンションだった。バーから歩いてもちょっとの場所だ。私のマンションも近くで、私のより数段上だな。キャッシュで買ったんだそうだ。リッチだなあ。  エレベーターで彼女の部屋のある14階にあがった。  部屋に入って驚いた。トイレ兼用のバス、作り付けのクローゼット以外、間仕切りがない。7 x 9メートルくらいの部屋が…

直美とミキ Ⅱ

直美とミキ Ⅱ  ●原田先生 「恥ずかしい話、婚活パーティーなんかに出るけど、ダメね。女医ってモテない」 「私だって同じですよ。私も美大の院卒で、その学歴を男性が知ると、俺には無理だ!って断られました」昨日まではね。・・・今は一夫多妻だけど・・・ 「美大の院卒?珍しいなあ」 「美術品の鑑定が専門でした。でも、それじゃあ、職がなくって、関係ない会社に就職して、セクハラ受けたので、辞めちゃったんです…

直美とミキ Ⅰ

直美とミキ Ⅰ   ●関西国際空港  ●新幹線  ●直美のマンション、小倉 「さあ、小倉に戻ろうか?」 「うん・・・なんか、寂しいね」 「いいえ、私たち、やることがあるじゃない?」 「そうだよね・・・ねえ、直美さん?」 「なに?」 「彼がいない間、寂しくなっても、私がいるから、なぐさめてあげる」 「あなた、レズじゃないって言ったでしょ?」 「レズって、対象は女性全般でしょ?私は、直美さん限定の同…

ミキと明彦 Ⅷ ●関西国際空港

ミキと明彦 Ⅷ ●関西国際空港  目が覚めた。何時だろう?ありゃ、まだ5時ちょっと過ぎだ。直美さんは私の隣でスヤスヤ寝ている。明彦はって言うと、部屋にあった革の表紙の本を見ている。私が体にタオルと巻き付けて「明彦、おはようございます」と彼の後ろから挨拶して、本を覗き込む。ホテルの案内だった。 「ミキちゃん、オハヨウ。ちょうどいい。朝食はビュッフェでいいかな?」とレストラン&バーのページを指差す。…

月曜日の朝のものすごいバッハⅡ

月曜日の朝のものすごいバッハⅡ 「主よ、人の望みの喜びよ」 「憐れみたまえ、我が神よ」 「最愛のイエスよ、我らここに集いて」 「目覚めよとわれらに呼ばわる物見らの声」 「心と口と行いと生き方もて」  パルティータス VOCES8: Jesus bleibet meine Freude - JS Bach 主よ、人の望みの喜びよ VOCES8: Jesus bleibet meine Freude…

ミキと明彦 Ⅶ ●またスイートルーム!2

ミキと明彦 Ⅶ ●またスイートルーム!2  またソファーに座った。 「さあ、食欲は満ちたわね、お姉さま?」と言う。 「うん、お腹いっぱい」 「じゃあ、食欲の次は性欲じゃない?」 「ミキちゃん!」と私も明彦も言う。明彦が私の顔を見た。顔が赤くなってる。私も顔が火照る。 「二人とも、正直じゃないなあ。直美さんも三人でしたいって、エレベーターの中でも言ってたじゃん!」こ、この小娘!「しちゃおうよ。明彦…

ミキと明彦 Ⅵ ●またスイートルーム!1

ミキと明彦 Ⅵ ●またスイートルーム!1  エレベーターで12階まで上がる間、私は両足を擦り合わせた。あそこがむず痒い、ミキちゃんに刺激的なことをいろいろ聞いたからだ。男の性欲って、ある程度頭から来るけど、女のそれは体なのよね。 「ママ、そのバッグ、お泊りセットだよね?」とミキちゃんが聞く。 「・・・だって、ミキちゃんと大阪で泊まるかもしれないと思ったから・・・」いや、ウソだ。もしも万が一、明彦…

ミキと明彦 Ⅴ、●大阪南港 ●大阪のホテルへ

ミキと明彦 Ⅴ  ●大阪南港  ●大阪のホテルへ  私たちは、地下1階のカフェでお茶をした。どこの美術館のカフェでも静謐で落ち着ける。フードコートなんかの騒音がなくっていいよねえ。  私がママに「ねえ、ママ、迎えに来てくれてありがとう。でも、夜行バスで追いかけてくるなんて・・・」と言うと、「だって、宮部さんもちゃんとした人でしょうけど、フェリーの一室で男女二人でしょ?何があるかわからないし、喧嘩…

ミキと明彦 Ⅳ、●バスの車内 ●スイートルーム2

ミキと明彦 Ⅳ  ●バスの車内  ●スイートルーム2 「ねえ、もう私のあそこ、大洪水でジンジンしてるの。もう何もしないで、挿れて」  脚を開いて彼を受け入れる。メリメリしなかった。ニュルンと入った。ゆっくりと奥の方に挿れられる。すごくゆっくり。まだ入るの?まだ?これ、長いね?まだ?・・・全部入ったみたい。もう、私のは目一杯奥まで入ってる。私の中がいっぱいだよ。体が勝手に動いて、腰を突き上げちゃっ…

ミキと明彦 Ⅲ ●直美のバー、●スイートルーム1

ミキと明彦 Ⅲ ●直美のバー、●スイートルーム1  高校、大学と、私ったら、いつも誰か横から男性を持ってかれる。ついてない人生よね?  まあ、ミキちゃんも、大学生で同棲して、相手がDV男でアパートを飛び出して、プータロウになったんだから、彼女もついてない人生かもなあ。  それにしても、フェリー、片道切符を買ったけど、ミキちゃんは大阪で何をするのかしらね?たぶん、宮部さんが帰りのチケットを買ってく…

ミキと明彦 Ⅰ ●小倉のバー、Ⅱ ●海上

ミキと明彦 Ⅰ 、●小倉のバー  なぜか、私は初めて来た小倉のバーで酒を飲んでいた。まだ、午後六時半である。小倉の繁華街の雑居ビルの二階。扉を開けると薄暗い店内。  北九州の工業団地の工場担当者との打合せがあったのだ。海外展開で東南アジアに進出するのに、工場の建設の話を聞きたいというので、わざわざスリランカから出てきたのだ。  スリランカのバンダラナイケ国際空港からシンガのチャンギ空港にトランジ…

土曜日の朝のものすごいクラシックⅠ、ホルスト「惑星」、平原綾香「Jupiter」、ショパン、アストゥリアス、アルハンブラ、月の光、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ドヴォルザーク、ラヴェル、アルヴォ・ペルト、マルチェッロ、パッヘルベル、ヴィヴァルディ

土曜日の朝のものすごいクラシックⅠ ホルスト「惑星」 平原綾香「Jupiter」 ショパン、アストゥリアス アルハンブラ 月の光 チャイコフスキー ラフマニノフ ドヴォルザーク ラヴェル アルヴォ・ペルト マルチェッロ パッヘルベル ヴィヴァルディ グスターヴ・ホルストの組曲『惑星』(The Planets)の作曲時期は1914年から1916年です。海王星までしかありません。 1930年に発見さ…

奴隷商人 Ⅲ 第20章 ●奴隷商人18、紀元前47年

奴隷商人 Ⅲ 第20章 ●奴隷商人18、紀元前47年  私とムラーが先に港に着いた。ピティオスと私の執事は、手下を呼びに行った分、遅れているようだ。まだ、海賊船はもやいを解いていない。甲板から盛大な音がしていた。なんだ?内輪もめか?  ムラーの旦那と私は、タラップを駆け上がった。私は、甲板の光景を見て、唖然とした。  甲板では、ムラーの旦那の奥方のエミーが、両手に半月刀を持って、海賊の首を切りな…